インプラント技工
カスタムアバットメント

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インプラント技工・カスタムアバット

個別対応と適合性

カスタムアバットは患者ごとの解剖学的条件や咬合関係に基づいて設計されるため、非常に高い適合性を持っています。これにより、インプラント体とのフィット感が向上し、安定した補綴物の装着が可能となります。患者の個別ニーズに応じた設計が行われることで、治療の成功率が高まります。

審美性の向上

インプラント補綴において、審美性は非常に重要な要素です。カスタムアバットは、審美的な要求に応えるために形状や高さを調整できるため、自然な歯に近い外観を実現できます。また、歯茎のラインや周囲の歯との調和を考慮したデザインが可能で、患者の満足度を高めることができます。

効率的な製作プロセス

CAD/CAM技術を活用することで、カスタムアバットの設計と製作が迅速かつ高精度に行われます。これにより、患者に提供するまでの時間を短縮でき、オペレーションの効率化が図れます。また、デジタルデータの管理により、過去の症例を参照しやすく、再製作や調整が容易になるため、歯科医師と技工士の連携が一層強化されます。

インプラントメーカー対応表

		RP
Nobelbaiocare	Branemark	NP
		WP
	Replace	NP
		RP
		WP
		6.0
	Active	NP
	Active	RP

	synOcta	WN
Straumann	synOcta	RP
	BoneLevel	NC
	BoneLevel	RC

ASTRA Tech	ASTRA OsseoSpeed	X-Small (3.0)
Small (3.5/4.0)
Large (4.5/5.0)

ASTRA Tech

ASTRA

OsseoSpeed

X-Small (3.0)

Small (3.5/4.0)

Large (4.5/5.0)

		4.5
Zimmer	TSV	3.5
		5.7
	Swiss Plus	4.8
	Spline	Regular (3.75/4.0)
		Wide (5.0)

		4.1
3i	Internal	3.4
		5.0
		6.0
	External	3.4
		4.1
		5.0
		6.0

		3.8
Camlog	Internal	3.3
		4.3
		5.0

		3.4
Dentsply	Xive	3.0
		3.8
		4.5
		5.5

Mytis	B Type
	C Type
	E Type

		4.2
POI		3.7
		4.7
		5.2

		4.0
SPI	Easy Selection	3.5
		4.5
		5.0
		6.0

	TS/GS	Regular
Osstem	TS/GS	Mini
	US	Mini
		Regular
		Wide
	SS	Regular
		Wide

PLATON	Type IV Pro

流れ

受注と設計プランニング

歯科医からインプラント治療に関する指示を受け、以下の情報を収集します：
- 患者のCTスキャンや口腔内スキャンデータ（骨の状態やインプラントの位置確認）
- インプラントの種類、アバットメント（インプラントとクラウンをつなぐ部品）の形状や素材に関する指示
- 修復物の形態や色調、かみ合わせの確認
歯科技工士はこれらの情報を基に、最適なインプラント上部構造（クラウンやブリッジ）の設計を計画します。

デジタルデザインと製造

インプラント技工におけるデザインと製造プロセスは、以下のように進みます：
- CADソフトウェアを使用して、アバットメントと上部構造の形状をデザインします。インプラントの正確な位置や角度、周囲の骨や歯の関係を考慮して設計。
- CAMマシンを用いて、アバットメントをチタンやジルコニアなどの素材で削り出し、続いて上部構造（クラウンやブリッジ）を製造。
- ジルコニアや金属を使用する場合は、材料の焼成や加工も行われ、強度や形態が調整されます。

最終仕上げと納品

製造されたインプラント修復物を歯科技工士が調整し、歯科医に提供するための最終仕上げを行います：
- 口腔内の適合性や咬合（かみ合わせ）を考慮した微調整。
- 自然な色調や質感を再現するための表面仕上げを実施。
- 最終的に、完成したアバットメントと上部構造を歯科医院に納品し、歯科医が患者の口腔内に装着します。

導入事例

カスタムアバットメントの費用について

ドクター

「特に、既製品のアバットメントよりもカスタムアバットメントをコスト的に有効に製作できる点が大きな魅力です。経済的にも患者様にとってもお得な選択肢となっています。

CAD/CAM技術を駆使することで、設計と製作の効率が向上し、コスト削減を実現しています。また、カスタムアバットメントは患者のニーズに応じた高い適合性を提供し、再治療や補綴物の交換が少なくなるため、長期的にもコストを抑えられるのが嬉しいです。最終的に患者様にとって満足度の高い治療を提供できていると思います。」

1. 日本国内の推定出荷数

日本において、インプラント治療の普及に伴い、カスタムアバットの需要が増加しています。特に、審美性を重視する患者や、個別の咬合関係に対応するためのカスタマイズが求められています。
年間のインプラントカスタムアバットの出荷数は、数十万本から100万本程度と推定されることがあります。具体的な数値は、地域や市場の特性によって異なりますが、インプラント治療が一般的になるにつれて出荷数は増加傾向にあります。

2. グローバルな推定出荷数

世界的には、インプラント市場が急成長しており、カスタムアバットの需要も同様に増加しています。特に北米、欧州、アジア市場において、インプラント治療の普及とともにカスタムアバットの出荷数は増加しています。
世界全体での年間出荷数は、数百万本に達する可能性があり、特にカスタマイズに特化した製品が求められる場面で需要が高まっています。